人類学演習/人類学セミナーⅠ・Ⅱ(人類学談話会)
遺伝的多様性から見たヒトの新大陸への移住
五條堀 淳さん(総合研究大学院大学)
2014年11月14日(金) 16:40-18:10 理学部2号館 323号室
新大陸はヒトが最後に移住をした大陸である。ヒトの新大陸への移住に関しては、東アジアにいた人々がベーリング海峡を渡って来た事が示唆されている。この移住は最終氷期に海面が下がってベーリング海峡が陸続きになっている時代に行われた事が知られているものの、その詳細な時期や規模、回数については未だはっきりした結論を得られていない。本セミナーでは最近のアメリカ先住民らの遺伝的多様性の研究から、この移住の様子がどの程度明らかにされてきたかについて私自身の研究を交えて紹介する。