専攻長ごあいさつ


令和6年度から専攻長を拝命しました東山哲也です。生物学の進歩は著しく、つい最近 まで不可能だった数々の技術によって、新しい研究の潮流が次々に生まれています。生命 現象に対するアプローチの自由度は高まり、個人の独創的なアイディアによって、様々な 研究の展開が可能です。自身の高い専門性に加えて、広い視野や研究者間のネットワーキ ングが、これまで以上に大きな強みとなります。
 そのような状況において、本専攻の世界的な強みの一つは、約100名の指導教員による生物学の網羅です。生物学の幅広い分野や技術、分子・原子から地球規模までの幅広い空間的階層、ナノ秒から億年までの幅広い時間スケール、そして多様な生物種や生物情報を対象とします。こうした研究教育環境に、様々な興味を持って世界中から集まる多くの若 い力も、本専攻の強みです。
 令和6年度からは、本専攻の組織の大きさを活かした対面でのネットワーキングを加速します。そして改革を進めて参りました、研究者の多様性、国際化、分野間の流動性の向上なども、ますます加速すると期待します。本専攻から生まれる魅力的な研究と人材、生物学の未来に、どうぞご期待ください。


令和6年4月1日
生物科学専攻長 東山哲也