人類学演習Ⅳ/人類学セミナー4
霊長類における交雑と進化
松平 一成 先生(東京大学 大学院理学系研究科 人類生物学・遺伝学研究室)
2019年12月27日(金) 16:50-18:35 理学部2号館 201号室
近年、次世代シーケンサーの普及により、非モデル生物のゲノムワイドな解析が可能となった。解析が進むにつれ、これまで考えられていた以上に、さまざまな生物分類群において種間・集団間の交雑が繰り返されてきたこと、そして、交雑による遺伝子浸透が進化において重要な役割を果たしてきたことが、明らかとなってきた。特にこの10年は現生人類とネアンデルタール人の交雑の発見とともに始まり、人類進化における交雑と遺伝子浸透の様相が大きな注目を浴びた。霊長類においては、およそ半世紀前から、自然交雑の野外調査が行われ、ゲノムだけでなく、社会的・行動学的側面についても研究がなされている。本発表では、霊長類における交雑について、これまでの知見を概説するとともに、発表者の主要な研究対象であるテナガザルの交雑と進化について紹介する
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<今後の予定>
1月 10日 水野 文月 先生(今年度最終)