人類学演習Ⅲ/人類学セミナー3

感覚系遺伝子の進化生態遺伝学

河村 正二 先生(東京大学・新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻)

2019年04月26日(金)    16:50-18:35  理学部2号館 201号室   

視覚をはじめとする感覚系遺伝子の進化多様性の研究は近年の機能解析系の発展を背景として実証的進化研究モデルとしてたいへん優れている。私の研究室ではヒト、野生霊長類、魚類を対象に、味覚や嗅覚などのケミカルセンスと視覚の進化の解明を目指している。分子生物学、集団遺伝学、行動生態学にまたがる学際的アプローチによって、ヒト色覚多様性の起源とその進化学的成因の探究、新世界ザルをモデルとした霊長類3色型色覚の進化学的研究、魚類をモデルとした色覚進化の適応的柔軟性の検討、霊長類におけるケミカルセンスと視覚の共進化の検証といった研究プロジェクトを推進している。それらについて紹介する。学部生の積極的な参加を望みます。

<今後の予定>
 5月 3日 祝日
   10日 野崎 修平 先生
   17日 五月祭準備のため休講