人類学演習Ⅰ/人類学セミナー1

スーパーマッチョな縄文人集団

海部 陽介 先生(国立科学博物館人類研究部)

2018年05月11日(Fri)    16:50-18:35  理学部2号館 201号室   

ヒト四肢骨の形態は、生後の生活環境の影響を受けて大きく変異するため、過去の集団の生業の類推に用いることができる。全国各地の縄文人の上腕骨約800個体分を調べた結果、時代を追って太さが増大したこと、海浜部の遺跡は内陸平野の遺跡より太いこと、同一時期の海浜部遺跡の間でも太さが顕著に異なる場合があること、骨体太さの遺跡間変異パターンは男女で異なることなどがわかった。中でも飛び抜けて上腕骨が太かった愛知県の縄文集団について、考古学的知見を絡めてその原因を考察した。