第1145回生物科学セミナー

家畜の生殖を支配する脳内メカニズムー新たな知見とその応用の可能性ー

松田 二子 准教授(農学生命科学研究科)

2017年12月20日(Wed)    16:50-18:35  理学部2号館 講堂   

哺乳類の生殖は視床下部によって神経内分泌的に支配されている。性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)を上位で制御する「キスペプチンニューロン」による生殖機能の支配は、ウシ、ブタ、ヤギ等の家畜動物においても例外ではないことが近年明らかにされてきた。本セミナーでは、哺乳類の生殖機能を制御する神経内分泌メカニズムに関する最近までの知見と、キスペプチンおよびその関連因子の新たな繁殖制御剤としての応用の可能性について講義する。

参考文献
Nakamura S., et al. SB223412, a neurokinin-3 receptor-selective antagonist, suppresses testosterone secretion in male guinea pigs. Therigenology 2017;102:183-189.
Matsuda F., et al. The luteinising hormone surge-generating system is functional in male goats as in females: involvement of kisspeptin neurones in the medial preoptic area. J Neuroendocrinol. 2015;27:57-65.