新任教員紹介:森川勝太

2023年4月に着任しました、分子神経生理学研究室の森川勝太です。脳は、高い多様性を有した細胞によって構成される代表的な組織であり、形態学的・分子生物学的・電気生理学的に異なる細胞が協調的に働くことで、記憶や学習といった高度な機能が実現されると考えられています。私はこれまで、ウイルス標識手法やIn vivoカルシウムイメージングを用いることによって、神経細胞種特異的な標識および活動操作・活動記録を行い、神経細胞の活動と機能的役割との因果関係について研究を行ってきました。今後は神経回路トレーシングや生体神経活動記録を組み合わせることによって、外界からの感覚入力がどのようにして脳内で処理されるのか、そして、感覚入力や神経活動パターンが神経回路の構造変化に与える影響やそのメカニズムを明らかとしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

森川勝太
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
分子神経生理学研究室 助教
研究室HP
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