2021/07/30

水陸両生の水草ミズハコベが姿を変える仕組みを解明

古賀 皓之助教、塚谷 裕一教授を中心とする研究グループは、顕著な異形葉性を示すオオバコ科の水草ミズハコベ(学名 Callitriche palustris L.)を用いて、異形葉性の制御機構について研究を進めました。
水辺に生育する植物である水草の仲間には、水中でも陸上でも育つことのできる水陸両生の種が知られています。水陸両生種ではしばしば、同一個体でも、陸上で成長している時と水中で成長している時とで、劇的に異なる形態の葉を作ることが知られています。この能力は異形葉性と呼ばれ、古くから研究者の興味を引いてきました。写真の植物は、全く異なる形をしていますが、どちらも同じ植物体から異なる環境にそれぞれ挿し木したクローンです。

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Hiroyuki Koga, Mikiko Kojima, Yumiko Takebayashi, Hitoshi Sakakibara, Hirokazu Tsukaya, Identification of the unique molecular framework of heterophylly in the amphibious plant Callitriche palustris L., The Plant Cell, 2021; koab192, https://doi.org/10.1093/plcell/koab192