2023/08/10

多様な気孔の作り方をシロイヌナズナで再現

この度塚谷研では、植物の気孔の作り方に多様性が生まれる仕組みを明らかにしました。植物は種によって様々な気孔の作り方を示します。以前、オオバコ科のアワゴケ属をもちいた研究から、この違いを生み出す仕組みとして、気孔をつくる際に働く遺伝子の発現タイミングの違いが重要なのではないかという仮説を提唱しました。今回、モデル植物のシロイヌナズナで遺伝子操作を行ない、実際にこの遺伝子の発現タイミングを変化させてみたところ、期待された通り気孔の作り方が変わることがわかりました。この結果から、気孔の作り方が種によって異なる要因として、気孔をつくる遺伝子のはたらくタイミングの変化があることを実証できました。

詳しくはプレスリリースをご覧ください。

図: 研究の概要図

論文はこちら(Open Access)

Doll YKoga HTsukaya H, Experimental validation of the mechanism of stomatal development diversification, Journal of Experimental Botany, 2023;, erad279, https://doi.org/10.1093/jxb/erad279