荻原研究室へようこそ

ヒトの身体構造は、なぜ今の我々のからだのように形づくられているのでしょうか?

本研究室では、ヒトの身体筋骨格構造の適応を、力学的視点から読み解き、直立二足歩行運動や、精密把握能力といった、ヒト特有の運動機能の進化を明らかにすることを目指しています。また得られた知見を、筋骨格系疾患の予防や治療へ応用する研究も推進しています。

研究方法としては、CTなどの医用断層画像に基づく3次元形態分析、モーションキャプチャシステム・ハイスピードカメラ・力センサを用いた動作分析、筋骨格モデルに基づく身体運動の計算機シミュレーション、などの生体力学的解析手法を主に用いています。それらを駆使して、ヒトの身体筋骨格系の形態と運動の進化に迫ろうとする、世界的にもユニークな人類進化研究を展開しています。

本研究室では、主にヒトと霊長類を研究対象としていますが、鳥の二足歩行や、イルカの遊泳動作の研究実績もあり、他の動物のロコモーションや機能形態学の研究も実施可能です。


新着情報

3月1日 ニホンザル二足歩行(スキップ)の力学メカニズムを明らかにした2編の論文(ドイツ・イエナ大学、京都大学との共同研究)が、Journal of Experimental Biology誌Journal of Experimental Zoology Part A誌に受理されました。

3月1日 研究室のメンバーに、特任研究員の西沢康平さん、外国人大学院生のEline Hazotteさんが加わりました。

2月20日 本研究室では、特任研究員を募集しています。(詳細はこちら

11月16日 本研究室の卒業生で、現在客員共同研究員の伊藤幸太さん(産業技術総合研究所)が、マレーシア・クアラルンプールで開催された12th Asian-Pacific Conference on BiomechanicsにおいてYamaguchi Medalを受賞しました。おめでとうございます!

10月14日 学振PD・松本優佳さんが、福岡で開催された第11回日本運動器理学療法学会学術大会において研究発表を行いました。

10月7日 助教・天野英輝さん、学振PD・松本優佳さん、D1・伊藤滉真君が、第77回日本人類学会大会において研究発表を行いました。

9月15日 荻原教授の記事が、「理学療法ジャーナル」に掲載されました。「ヒトの身体構造と直立二足歩行の重力適応」(詳細はこちら

8月23日 本研究室では、特任助教または特任研究員を募集しています。(詳細はこちら

8月10日 学振PD・松本優佳さんの、ドロップジャンプにおける足部挙動の性差に関する研究論文が、Scientific Report誌に掲載されました。

8月1日 学振PD・松本優佳さんが、福岡で開催された29th Congress of International Society of Biomechanics において研究発表を行いました。

7月20日 荻原教授の記事が、「理学部ニュース」に掲載されました。「二足歩行時に足底に作用するモーメントの謎」(詳細はこちら


プロジェクト

超適応プロジェクト

2020-2023 新学術領域研究
身体−脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解
プロジェクトホームページ

交替劇プロジェクト

2010-2014 新学術領域研究
ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究
プロジェクトホームページ
第5回研究大会

移動知プロジェクト

2005-2009 特定領域研究
身体・脳・環境の相互作用による適応的運動機能の発現:移動知の構成論的理解
プロジェクトホームページ

Ring!Ring!プロジェクト

2017-2018 平成29年度機械振興補助事業
確率共鳴現象と触覚呈示により歩行を補助するインテリジェントシューズの開発

2015-2016 平成27年度機械工業振興補助事業
慣性センサーを用いた高齢者転倒予防システムの開発

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