荻原研究室へようこそ

ヒトの身体構造は、なぜ今の我々のからだのように形づくられているのでしょうか?

本研究室では、ヒトの身体筋骨格構造の適応を、力学的視点から読み解き、直立二足歩行運動や、精密把握能力といった、ヒト特有の運動機能の進化を明らかにすることを目指しています。また得られた知見を、筋骨格系疾患の予防や治療へ応用する研究も推進しています。

研究方法としては、CTなどの医用断層画像に基づく3次元形態分析、モーションキャプチャシステム・ハイスピードカメラ・力センサを用いた動作分析、筋骨格モデルに基づく身体運動の計算機シミュレーション、などの生体力学的解析手法を主に用いています。それらを駆使して、ヒトの身体筋骨格系の形態と運動の進化に迫ろうとする、世界的にもユニークな人類進化研究を展開しています。

本研究室では、主にヒトと霊長類を研究対象としていますが、鳥の二足歩行や、イルカの遊泳動作の研究実績もあり、他の動物のロコモーションや機能形態学の研究も実施可能です。


新着情報

4月 修士1年・石橋咲さんの卒業研究が、2025年度生物学科パンフレットに紹介されました。

4月7日 本研究室では、特任助教または特任研究員を募集しています。(詳細はこちら

4月1日 学振PD・松本優佳さんが、埼玉県立大学研究開発センターの特任助教に着任しました。おめでとうございます。引き続き本研究室にも特任研究員として在籍します。

4月1日 研究室のメンバーに、博士1年の藤原歩さん、Tian Wang (王 天)さん、修士1年の石橋咲さん、中林慶太郎さんが加わりました。

3月20日 荻原教授が、東京大学で開催された公開シンポジウム「人間にとって学習とは何か?」において、「ヒトの大脳化と学習の起源と進化」と題して講演を行いました。

3月14日 立位CTによる3次元下肢骨格構造と床反力計による荷重線を同時計測した論文(慶應義塾大学医学部との共同研究)が、Journal of Biomechanics誌に掲載されました。

3月2日 荻原教授が、京都市動物園で開催された京都市動物園 動物園DEサイエンストークにおいて、「ゴリラの歩き方の仕組みを探る」と題して講演を行いました。

2月27日 荻原教授が、玉川大学で開催された第15回赤ちゃんフォーラム「ヒトとしての赤ちゃん 〜進化論的視座から考える「歩く」「話す」〜」において、「ヒトの二足歩行の発達と進化」と題して講演を行いました。

2月3日 韓国科学技術院との走行の移動効率に関する共同研究の論文が、Annals of Biomedical Engineering誌に掲載されました。

1月16日 韓国の梨花女子大学校工学部から学生14名が本研究室を訪問し、研究交流を行いました。

1月8日 卒業生・小野歩君の、遺伝子改変マウスの歩行分析に関する研究論文が、Muscle & Nerve誌に掲載されました(慶應義塾大学薬学部との共同研究)。


プロジェクト

超適応プロジェクト

2020-2023 新学術領域研究
身体−脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解
プロジェクトホームページ

交替劇プロジェクト

2010-2014 新学術領域研究
ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究
プロジェクトホームページ
第5回研究大会

移動知プロジェクト

2005-2009 特定領域研究
身体・脳・環境の相互作用による適応的運動機能の発現:移動知の構成論的理解
プロジェクトホームページ

Ring!Ring!プロジェクト

2017-2018 平成29年度機械振興補助事業
確率共鳴現象と触覚呈示により歩行を補助するインテリジェントシューズの開発

2015-2016 平成27年度機械工業振興補助事業
慣性センサーを用いた高齢者転倒予防システムの開発

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