ヒトの身体構造は、なぜ今の我々のからだのように形づくられているのでしょうか?
本研究室では、ヒトの身体筋骨格構造の適応を、力学的視点から読み解き、直立二足歩行運動や、精密把握能力といった、ヒト特有の運動機能の進化を明らかにすることを目指しています。また得られた知見を、筋骨格系疾患の予防や治療へ応用する研究も推進しています。
研究方法としては、CTなどの医用断層画像に基づく3次元形態分析、モーションキャプチャシステム・ハイスピードカメラ・力センサを用いた動作分析、筋骨格モデルに基づく身体運動の計算機シミュレーション、などの生体力学的解析手法を主に用いています。それらを駆使して、ヒトの身体筋骨格系の形態と運動の進化に迫ろうとする、世界的にもユニークな人類進化研究を展開しています。
本研究室では、主にヒトと霊長類を研究対象としていますが、鳥の二足歩行や、イルカの遊泳動作の研究実績もあり、他の動物のロコモーションや機能形態学の研究も実施可能です。
11月7日 大学院特別研究学生・皆川暁信さんが、港区で開催された第49回日本足の外科学会学術集会において研究発表を行いました。
10月13日 助教の天野英輝さんが、第78回日本人類学会大会において若手会員大会発表賞を受賞しました。おめでとうございます!
10月12日 助教・天野英輝さん、特任助教・西沢康平さん、学振PD・松本優佳さん、D2・伊藤滉真君、D1・臼井詩織さんが、第78回日本人類学会大会において研究発表を行いました。
10月1日 研究室のメンバーに、大学院研究生の田中理暉さんが加わりました。
9月20日 助教・天野英輝さんに、博士(理学)の学位が授与されました。おめでとう!
9月14日 学振PD・松本優佳さんが、横浜で開催された第12回日本運動器理学療法学会学術大会において研究発表を行いました。
9月11日 大学院特別研究学生・皆川暁信君が、カナダ・バンクーバーで開催されたAmerican Orthopaedic Foot & Ankle Society Annual Meeting 2024において研究発表を行いました。
8月30日 外国人大学院生のEline Hazotteさんが任期を終えフランスに帰国しました。またの来日を楽しみにしています!
8月7日 頭蓋縫合早期癒合症に関する研究論文(慶應義塾大学病院との共同研究)が、Plastic and Reconstructive Surgery -Global Open誌に掲載されました。
8月3日 学振PD・松本優佳さんの、足表面に貼付したマーカーからニューラルネットワークにより足内部の骨運動を推定する手法に関する研究論文が、Journal of Biomechanics誌に掲載されました。
7月31日 特任教授のWillam Sellers先生が任期を終え、イギリス・マンチェスターに帰国しました。またの来日を楽しみにしています!
2020-2023 新学術領域研究
身体−脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解
プロジェクトホームページ
2010-2014 新学術領域研究
ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究
プロジェクトホームページ
第5回研究大会
2005-2009 特定領域研究
身体・脳・環境の相互作用による適応的運動機能の発現:移動知の構成論的理解
プロジェクトホームページ
2017-2018 平成29年度機械振興補助事業
確率共鳴現象と触覚呈示により歩行を補助するインテリジェントシューズの開発
2015-2016 平成27年度機械工業振興補助事業
慣性センサーを用いた高齢者転倒予防システムの開発