東京大学 理学部 生物学科

Department of Biological Sciences
Faculty of Science
The University of Tokyo

生物学科とは

生物学は、分子から地球規模の生態系に至る様々なレベルの現象を研究対象とする学問であり、化学、物理学、数学、統計学、情報科学への広がりを見せています。本学でも理学部生物学科だけでなく、多くの学部や学科で、生命科学に関連する多様な教育研究が行われています。この中で、本学科の大きな特徴は、ヒトを含む多様な生物の示す生命現象に、直接接することを原点とした研究・教育を行っている点でしょう。附属の臨海実験所や植物園を使った実習や、さまざまな 野外実習にも特徴があります。ヒトを一つの生物種として、その進化や適応の観点から総合的に学ぶことも大きな特徴です。

教員は、ヒトを含む多様な生物の、分子から、個体、集団にいたる様々なレベルの生命現象に取り組んでいます。モデル生物を使う研究では、新たな 視点や手法を導入し分野をリードしています。また、新しい生物現象の解析に適したモデル生物を新たに作り出すような研究、新分野を開拓する研究でも世界第一級の業績をあげています。これらの研究の成果は、理学としての基礎生物学の発展をもたらすばかりでなく、医学の発展や、食料危機や生物多様性の維持な ど、21世紀の人類に突きつけられた難問の解決にも大きく寄与しています。生物種としてのヒトを学ぶことを通して、人間を深く理解することにも繋がっています。いわゆるモデル生物を使いこなせるようになることはもちろん重要ですが、現象の解析に適切な生物を見つけ出し、それを新たなモデル生物として「使い始める」ことも、生物を良く知る生物学科出身者に期待されることです。

生物学科YouTube

  • 「植物の作るパターンのしくみ」米倉崇晃助教

  • 研究室の扉「疲れたときの眠さの正体を探る」林悠教授

  • 「植物の芽生えをみる」伊藤恭子准教授

  • 「花を咲かせる植物の巧みな生殖戦略」土松隆志教授

  • 「東京大学の人類進化研究」海部陽介教授

  • 「トマトの葉から進化の過程に迫る」中山北斗助教

  • 「ユニークな生き物ヒトはどうやって誕生した?」鈴木郁夫准教授

  • 「コウイカの吸盤をさぐる」三浦徹教授、金原僚亮さん、幸塚久典さん

  • 「人類は計画的に海を渡ったのか」井原泰雄講師

  • 「種の壁を超える」 東山哲也教授

リガクル

  • 自然界の植物の多様性と神秘に魅せられて
    川北 篤 教授

  • 睡眠は21世紀の今も謎だらけだ
    林 悠 教授

  • 生物はなぜかくも多様なのか 進化の謎を解くカギ
    三浦 徹 教授