1分子遺伝学研究室
■研究課題
1分子・1細胞計測による平均値からの脱却あらゆる生命現象は極めて複雑で緻密な仕組みによって成り立っています.それは組織,細胞そして分子のあらゆる階層レベルで当てはまりますが,特に細胞と分子のレベルでの理解は複雑です.複雑にしている要因の一つに従来計測手法の限界がありました.従来法では細胞や分子は集団としての計測が一般的であったため個々の細胞や分子の特性を直接調べることは困難でした.しかしそれでは平均値としての議論に終始してしまい,個々の細胞や分子のふるまいを真に理解することはできません.我々は1細胞と1分子の独自計測技術を開発することでそれを様々な生命現象の計測に応用し,平均値に埋もれていた真の情報を取り出して解析することを目指します.具体的には次世代1分子シークエンサー技術で用いられているZero-Mode Waveguides技術や非増幅1細胞シークエンサー技術,さらには1細胞イメージングチップ技術を用いた新しい計測が中心となります.学部生,大学院生は自主性を重視します.将来的には各自の興味のある生命現象を独自開発した手法で計測し,研究を自発的に進められるようになることを目指します.http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/uemura-lab/ |
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