研究内容

4.脳の疾患・老化・進化のメカニズムを知る

私達は、疾患モデルマウス等を用いて、脳機能の異常がどのように疾患の表出につながるのかを明らかにしようとしています。現在は特に自閉症やADHD(多動性障害)などの発達障害に着目して研究を行っています。また最近では、デフォルト・モード・ネットワークに着目して、その異常と自閉症や統合失調症との関連を明らかにするとともに、脳の老化や進化という視点からの研究を試みています。

○キーワード○
自閉症
ノックアウトマウス
シナプス可塑性
神経幹細胞
デフォルト・モード・ネットワーク
ゲノム編集技術
ウイルスベクターによる遺伝子操作

【参考文献】
Koizumi et al. Neuron 2006
Koizumi et al. Nature Neurosci. 2006

A:マウス成体脳において、側脳室下帯で生まれた神経前駆細胞は、rostral migratory stream (RMS)と呼ばれる経路を通り、嗅球へと細胞移動し、そこで神経細胞に分化する。図は野生型マウスのRMSを神経前駆細胞のマーカーであるTuJ1抗体 (β-tubulin III)(緑)およびグリア細胞のマーカーであるGFAP抗体(赤)で二重染色したもの B:ショウジョウバエ幼虫脳。神経幹細胞(紫)と、グリア細胞膜(緑)

脳の左右をつなぐ神経回路。自閉症ではこの回路形成に異常が生じる