東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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Tetrad retreat 参加リポート

分生研 染色体動態研究分野 川島 茂裕

2007年9月9日から11日にかけてサンフランシスコ郊外のGranlibakkenにてUCSF Tetrad programのリトリートが行われました。私は、グローバルCOEのサポートにより、当プログラムに参加させていただいたため、ここにその報告をさせていただきます。

まずはじめに、当プログラムにおける東京大学側およびUCSF側のオーガナイザーである、多羽田教授、Kornberg教授、そして、私が当プログラムに参加することを認めてくださった指導教官の渡辺教授に、心より感謝致します。

Tetrad programはbiochemistry and molecular biology、cell biology、genetics、developmental biologyの4分野を統合したprogramです。毎年9月にリトリートを行っており、そこで、各PIは3,4年に一度、口頭発表を行い、学生(と若いポスドク)はポスター発表を行い、研究交流を深めます。Granlibakkenはサンフランシスコから車で4時間弱の距離で、Lake Tahoeという湖のほとりに位置するいわゆるリゾート地です。森の中にいくつものコテージがあり、そのひとつのメインロッジにおいて、研究発表会や食事、そしてパーティーなどが行われました。

僕を含め、東京大学からの5人の参加者は、Granlibakkenに移動する前日にサンフランシスコに到着しました。サンフランシスコで一泊し、次の日の午前中にMorgan教授の車でGranlibakkenに移動。午後から研究発表会が開始し、夕食をはさんで夜まで各PIのtalkが続きました。非常に面白いtalkが繰り広げられていましたが、個人的にはjet-lagに苦しめられ、かなりタフな一日となりました。次の日は、午前と夜にPIのtalkがあり、昼はポスター発表。ポスター発表では、自分の研究について色々な人と有意義な議論することができました。

続く12日、13日はサンフランシスコに滞在し、UCSFのTetrad分野の研究室を訪問しました。貴重な時間を割いて世話をしていただいた、Stainier研、Vale研、Morgan研の方々にはこの場を借りて感謝の意を伝えたいと思います。訪問した研究室のプロジェクトはどれも非常に面白く、魅力的でした。Morgan研ではラボセミナーにも参加し、僕自身も研究のプレゼンを行いました。英語での口頭発表は初めてでしたが、普段研究室で英語でセミナーを行っていたこともあり、きちんと理解してもらえて、自分の研究にも少し自信を持つことができました。

今回のプログラムに参加したことは、今後、研究者として生きていく上で、間違いなく貴重な経験になったと思います。多くの海外の研究者と接し、議論することは、非常に刺激的であり、研究の視野が広くなったのではないかと思います。また、研究の楽しさを再確認することもできました。最後に、このようなすばらしいプログラムに参加させていただき、関係者の皆様に改めて深く感謝します。