大学院で学ぶこと

当研究室への大学院進学を考えている人へ:

 現在の研究テーマは下記の通りです。そのような研究をしてみたいと感じられれば是非来てください。仮に自分のやりたいと思うテーマがそこに見つからないとしても、発生の神秘に感動し、その神秘を解き明かしたいと思っているのならば、ここに来てからでも自分が熱中できる何らかのテーマはきっと見つかるでしょう。面白そうな研究テーマは時間と共に刻々と変わります。8月に受験し実際に入学する翌年の4月までの8ヶ月の間にどのような研究の進展があるかは全く予想できません。そこで通常は研究が始まる時点で最も面白そうなもので自分の興味と一致したものをテーマに選ぶことになります。あるいは自分なりにテーマや希望を考えてそれを私へ提案するのも歓迎します。  将来の研究者を育てるため、高いレベルの大学院教育を目指していますので課題は多いでしょうが、その分やり甲斐があります。また博士課程からの受験も歓迎します。


  1. オーガナイザー活性の分子メカニズムと進化
  2. 脳の誘導とパターン形成の分子メカニズム(神経化因子およびFGFとWntの相互作用)
  3. 眼の初期発生の分子メカニズム
  4. モルフォゲン(morphogen)の分子基盤
  5. 核膜蛋白質の遺伝子発現制御と発生における役割


など面白い研究テーマはいろいろあります。理学の研究は夢がありお金には代え難いものです。毎日小さな発見があるはずです。また全く予期しないことが起こるのも研究の面白さであり、苦心の実験の後に得られる素晴らしい発見は正に研究の醍醐味です。このような体験を大学院生のときに是非味わってもらいたいと思います。

大学院教育について:

 分子生物学と発生学における第一線の研究者に育つこと目指しています。そのためには下記に上げたような様々なことを5年間で学ばなければなりません。1人立ちの研究者になるためには通常10年ぐらいかかります。大学院でその全てを学びきれないでしょうから、これらの基礎を焦らずじっくり学ぶことを心掛けて下さい。

1)実験技術(分子生物学的手法、カエルの発生学の手法など)
2)実験結果の解釈と実験計画の立て方
3)基礎知識(生物学全般、分子生物学、発生学など)
4)論文やセミナーからの情報収集
5)論理的思考方法
6)口頭発表・ポスター発表の仕方
7)論文執筆
8)研究費の申請

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