中央及び南アフリカ原産の無尾両生類である。
後肢にある3本の指の先に爪がある、 舌を持たず耳の鼓膜が明らかでない、 全体として体が扁平で生涯水中で生活をする。
アフリカツメガエルが実験材料としてよく用いられる理由として、古くは女性の妊娠判定用の実験動物であったが
1、性腺刺激ホルモンの投与により季節に関係なく大量の受精卵が得られる。
2、実験室内で幼生を成体にまで成熟させることができ、成体は何年も使用できる。
3、卵が大きく実験発生学的な手術が容易にできる。
4、核酸等を注入してその機能を調べることが容易である。
成体を飼育するには、生涯水中で生活するため”陸”を作る必要はなく、浅く水を満たした水槽を用いればよい。アフリカツメガエルの成体は肉食である。アフリカツメガエルは長寿であり、実験室内で飼育すると15年以上も生きる。