News & Topics
- M2の山口颯太君が、第96回日本遺伝学会の発表でYoung Best Poster賞を受賞しました。リンク(2024.9.10)
- 越阪部晃永博士が日本遺伝学会奨励賞を受賞しました。リンク (2024.7.04)
- 越阪部晃永博士らの論文が Nat Commun 誌に出ました。トランスポゾンのDNAをメチル化するのに必要なクロマチン再構成因子DDM1は、トランスポゾンに抑制型H2AバリアントH2A.Wをリクルートするのにも必要です。本研究では、H2A.Wを含むヌクレオソームやそこにDDM1を含ませた複合体の構造を解き、DNA柔軟性との関連を示しました。胡桃坂研究室との共同研究です。 Nat Commun(2024.7.11)
- D3の森秀世君らの論文が EMBO J 誌に出ました。ヒストン脱メチル化酵素LDL3が転写複合体と協働し、転写されている遺伝子からヒストン修飾のH3K4me2を除去していることを示しました。LDL3は植物の発生や再生に重要であり、この酵素による「転写の記憶」がどのように働くか、今後の研究の展開も期待できます。 EMBO Journal(2023.10.18)
- D3の森秀世君が、第95回日本遺伝学会の発表でBP賞を受賞しました。リンク(2023.10.13)
- 佐々木卓博士らの論文が EMBO Rep 誌に出ました。トランスポゾンのコードする配列特異的な抗抑制タンパク質に関するこれまでの研究を発展させ、この抗抑制の標的が宿主のRNAi経路による抑制の標的でもあることを示しました。この観察にもとづき、抗抑制系の速い進化が宿主による抑制から逃れるためである可能性を考察しています。 EMBO Reports(2023.6.5)
- 藤泰子博士が東京工業大学へ独立准教授として栄転されました。おめでとうございます! ご活躍を期待します。(2023.4.1)
- Curr Opin Genet Dev 誌に、セントロメアと構成的ヘテロクロマチンについての総説を書きました。この両者のつながりや、そのエピジェネティックな継世代性について考察しました。 Pubmed(2023.1.28)
- 大矢恵代博士とD2の森秀世君とが、それぞれ、CSHA meeting "Integrative Epigenetics in Plants" のポスター発表でCSHA Fellowship を受賞しました。(2022.12.14)
- 越阪部晃永博士と、藤泰子博士とが、それぞれ、第94回日本遺伝学会の発表でBP賞を受賞しました。(2022.9.16)
- 藤泰子博士が日本遺伝学会奨励賞を受賞しました。リンク (2022.9.16)
- 大矢恵代博士らの論文が Nat Commun 誌に出ました。シロイヌナズナのヒストンH3K4のメチル化に必要な酵素を同定し、酵素の局在と転写の関連について新たな提案をしています。また、H3K4脱メチル化酵素遺伝子(FLDやLDL2やLDL3)の変異体の表現型がこれまで調べられているのに加え、今回、メチル化酵素を同定できたことで、その変異体を用いて、H3K4メチル化の役割に直接アプローチできると期待されます。 Nature Communications(2022.8.11)
- Curr Opin Plant Biol 誌に、植物におけるDNAメチル化の制御機構についての総説を書きました。RNAiから独立のDNAメチル化「確立」機構や、H2Aバリアントの重要性などについて考察しました。 Pubmed(2022.6.17)
- 越阪部晃永博士が日本エピジェネティクス研究会奨励賞を受賞しました。リンク (2022.6.10)
- 佐々木卓博士らの論文が EMBO J 誌に出ました。トランスポゾンのコードする配列特異的な抗抑制タンパク質に関するこれまでの研究を発展させ、この抗抑制タンパク質の祖先型と思われる系とその進化について考察しています。ENSのColot labとの共同研究です。 EMBO Journal(2022.3.14)
- 藤泰子博士らの論文が Nat Commun 誌に出ました。これまでの研究を発展させ、抑制修飾の「確立」経路の遺伝解析から、抑制修飾間の相互増強とゲノム全体での負のフィードバックを見出しました。現在は、これらの経路を仲介する因子の研究へと発展しています。 Nature Communications(2022.2.14)
- 越阪部晃永博士の前任地での成果がNature Cell Biology 誌に出ました。シロイヌナズナのDDM1(Decrease in DNA Methylation 1)というクロマチンリモデリング因子は抑制クロマチンの維持に必要ですが、このタンパク質がヒストンH2Aバリアントを介して抑制クロマチンを制御する可能性を示したものです。 これまで当研究室でもddm1変異体を用いて多くの研究を行ってきています ddm1の表現型。越阪部博士を中心に、H2Aバリアントを対象にした、分子レベルでの新しい研究の展開が楽しみです。Nature Cell Biology(2021.4.9)
- Human Frontier Science Program (HFSP) のResearch Grant に採択されました。Cambridge大のIan Henderson博士やJohns Hopkins 大のMichael Schatz博士とともに、シロイヌナズナのセントロメアの挙動と進化を調べる提案です。 HFSP(2021.4.1)
- 三島のラボを引き払いました。なごりはおしいですが、少し身軽になりました。本郷のラボのメンバーが強力になってきており、ここで集中して、研究と教育に励みます。(2021.3.31)
- 稲垣宗一博士らの論文がNature Plants 誌に出ました。 逆方向にオーバーラップした転写の伸長が、ヒストンH3リジン4のモノメチル化(H3K4me1)で制御されていることを示すもので、DNAトポロジー制御におけるこの修飾の役割が興味深いです。 Nature Plants(2021.3.2)
- 藤泰子博士らの論文がNature Plants 誌に出ました。トランスポゾンに抑制クロマチン修飾を入れる経路として、RNAiに依存しないものが働いていることを示すもので、これから何が見つかるか楽しみです。 Nature Plants(2020.11.30)
- 越阪部晃永博士が「さきがけ」専任の特任助教として生物科学専攻遺伝学研究室に着任しました。越阪部博士は、生化学と分子遺伝学とを組み合わせてエピゲノム制御機構を研究しています。さきがけ「ゲノム合成」(2020.11.18)
- 稲垣宗一博士が日本遺伝学会奨励賞を受賞しました。リンク (2020.10.2)
- 稲垣宗一博士が生物科学専攻遺伝学研究室の准教授として着任しました。(2019.9.1)
- 稲垣宗一博士がGordon Reserch Condference "Epigenetics"で "Control of Convergently Transcribed Genes Through Modulating Gene-Body Chromatin Modifications"と題した講演を行いました。リンク (2019.7.24)
- M2の西澤優一郎君と、国立遺伝学研究所の稲垣宗一博士とが、それぞれ、第90回日本遺伝学会の発表でBP賞を受賞しました。リンク (2018.12.7)
- CSHA meeting "Chromatin, Epigenetics, and Transcription" で、大学院生の斎藤絡君のポスターがThe First Prize を受賞しました。(2018.4.26)
- Curr Opin Genet Dev誌に、トランスポゾンと進化についての総説を書きました。トランスポゾンとエピ変異や、表現型進化におけるそれらの潜在力を考察しました。 Pubmed(2018.3.8)
- 保坂碧君と斎藤絡君らの論文がNat Commun誌に出ました。トランスポゾンのコードするタンパク質の配列特異的な抗抑制活性とその進化を示したものです。このタンパク質が抗抑制を引き起こす機構が興味深いです。 Pubmed(2017.12.18)
- 澁田未央さんと阿部光知准教授の論文がPlant Cell Physiol 誌に出ました。花成因子FEのフロリゲン生産と輸送における働きを示したものです。 Pubmed(2017.11.1)
- M1の橋本祐里さんが第89回日本遺伝学会の発表でBP賞を受賞しました。リンク (2017.9)
- 「Research」更新しました。 (2017.6.1)
- 「Members」更新しました。 (2017.4.1)
- 下の論文の材料(H3K9脱メチル化酵素遺伝子とH3K4脱メチル化酵素遺伝子の二重変異体)の写真がEMBO Jの表紙にのりました。(2017.4.13)
- 稲垣宗一博士らの論文がEMBO Jに出ました。シロイヌナズナの変異体から出発した仕事で、遺伝子内部(gene body)のH3K4me1という、これまで注目されてなかった修飾がエピゲノム動態で重要なことを示しました。今後の展開も期待できます。 Pubmed(2017.1.18)
- M2の永田賢治君が第29回植物脂質シンポジウムで最優秀ポスター賞を受賞しました。リンク (2016.11.26)
- CSHのmeeting 「Transposable Elements」で、配列特異的抗抑制因子の進化について発表しました。McClintockの斑入りトウモロコシがまだあって驚きました。(2016. 11. 4)
- 佐々木卓博士が生物科学専攻遺伝学研究室の助教として着任しました。佐々木博士はトランスポゾンのコードする抗抑制因子の作用機構を研究しています。(2016.10.1)
- 藤泰子博士が生物科学専攻遺伝学研究室の助教として着任しました。藤博士はDNAメチル化の働きと制御機構とを研究しています。(2015.10.1)
- 生物科学専攻遺伝学研究室を角谷が担当することになりました。(2015.10.1)
実験補助員募集中
本郷のラボで、実験の好きな方を募集しています。
詳細については角谷(tkak[at]bs.s.u-tokyo.ac.jp)
までご連絡ください 。
塩基配列によらない「エピジェネティック」な遺伝が、個体発生、環境応答、染色体挙動、ゲノム進化など、さまざまな生物学分野で重要なことがわかってきています。私達はシロイヌナズナの遺伝学とゲノミクスとを用いて、この不思議な制御機構にアプローチしています。