東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 角田研究室

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基幹講座/生物化学講座 生物情報科学科 角田研究室 医科学数理

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研究課題

  1. 1. 大規模症例解析による,病気の新たな原因と分子・細胞制御の発見
  2. 2. 深層学習などによる,疾患オミクスの潜在的時空間構造の抽出
  3. 3. がん,免疫,線維芽細胞などの微小環境内の細胞間相互作用の解明
  4. 4. がん免疫などの生命医科学現象の数理シミュレーションモデルの構築
  5. 5. 新たな分子観測技術ナノポアの信号解析による分子判別手法の提案
  6. 6. 量子計算によるオミクス解析と予測・判別モデルの構築

先端の数理科学と分子観測技術で病気や生命現象を解明する

近未来の医療には,各患者に最適な種類と量の治療を処方することや,発症の予防が期待されています.そのため私たちは,がんなどの病気を対象にし,臨床検体の生体分子データを解析しモデルを立てることにより,免疫などの生体現象がどう関わるかを解き,それらの挙動を予測することを目標としています.現在蓄積しつつある時空間的なオミクス分子データや臨床情報などの生命医科学の膨大なデータを解析するには,深層学習や量子計算などによる数理科学的な方法論を新たに考え出すことが重要です.例えば最近私たちは,オミクス分子と病気の関係性を深層学習で解明し潜在的な特徴を抽出する新たな方法論を,世界に先駆けて見出しました.そのような独自の方法論を臨床データに適用することにより,病気の新たな原因を発見します.そしてそれらの因子間の関係を定量的なネットワークとして再構築することで,病気のメカニズムをシステムとして理解し,個人ごとに治療の奏効などの動態を予測します.このように,先端の観測技術と数理科学と計算科学を駆使した生命医科学研究を行っています.

  • がんなどの病気を新たな数理科学で解明して先端医科学を推進!