東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 土松研究室

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基幹講座/生物学講座 生物学科・B系/植物学分野 土松研究室 植物進化生態学

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研究課題

  1. 1. 集団ゲノムデータに基づく植物の適応進化機構の解明
  2. 2. 植物および藻類における多様な生殖システムの進化
  3. 3. 植物と動物・微生物との生物間相互作用の進化
  4. 4. 被子植物における跳躍的形態進化過程の解明
  5. 5. 水生植物における突然変異率の上昇の検証

植物の巧みな環境適応と多様性創出の機構を理解する

植物は,絶えず変化し続ける物理的環境―乾燥や紫外線,浸透圧―や,微生物や昆虫,他の植物などの生物的環境との生態的相互作用の中で,極めて多様で巧妙な適応メカニズムや多様な形態やボディプランを生み出してきました.当研究室は,このような植物の多様性を分子-個体-集団レベルから解き明かし,その進化過程を復元・予測することを通して,生物進化の普遍的理解を深めることを目指しています.土松グループでは,自家不和合性や自殖性などの生殖システムや生物間相互作用の進化,局所環境への適応などを集団ゲノムデータを活用して研究しています.片山グループでは植物形態多様性の仕組みを理解すべく,跳躍的形態の進化における「進化の制約突破要因」を探索しています.材料には,モデル植物シロイヌナズナとその近縁種をはじめ,ペチュニアやミカヅキモ,ミヤコグサ,カワゴケソウ,ウキクサ,タヌキモと多様な植物を扱っています.また,手法も各種オミクスデータのインフォマティクス解析,発生過程の観察や交配実験などの実験系,さらにはフィールド調査までさまざまです.

  • 実験に利用する野生ペチュニア系統

  • 水生植物サトイモ科ウキクサ亜科4種