東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 塩見研究室

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基幹講座/生物化学講座 生物化学科 塩見研究室 RNA生物学

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研究課題

  1. 1. 生殖組織で発現する小分子 RNA の生合成の仕組み
  2. 2. 生殖細胞におけるトランスポゾンの発現抑制機構
  3. 3. マウス生殖細胞でのエピゲノム形成過程

RNAサイレンシングが担う生体防御システムを理解する

種を存続させる上で,ゲノム情報を安定的に保持することは喫緊の課題です.生体を構成する要素の中で,特に生殖細胞には,減数分裂や受精を経てその遺伝情報を次世代へと受け渡す”運搬体”としての働きがあります.当研究室はこれまでに,ショウジョウバエを用いて,20~30塩基長という「小さな非コードRNA」によって駆動されるRNAサイレンシング機構が,生殖細胞のゲノム情報を保護し,個体の生殖能を維持することに中心的な働きを持つことを見出してきました.今後,哺乳類の生殖細胞も研究対象に入れて,RNAサイレンシングが担う遺伝子発現制御の巧妙な仕組みや,そのエピゲノムへの影響を, 生化学的手法と情報解析的手法とを組み合わせることで解明していきます.
  • 生殖細胞での小分子RNAの生合成原理や作用機序等を解明する