東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 太田研究室

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基幹講座/生物学講座 生物学科・A系/人類学分野 太田研究室 ゲノム人類学

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研究課題

  1. 1. 古人骨ゲノム解析
  2. 2. 糞石ゲノム解析
  3. 3. 遺構内堆積物ゲノム解析
  4. 4. 縄文人 iPS 細胞をもちいたオミックス解析

古代ゲノム情報を基礎とした人類学

私たちの研究室では,古代ゲノム学を基盤として,ヒトの進化や適応のプロセスを分子レベルから明らかにする研究を展開しています.具体的には,古人骨・糞石・遺構内堆積物(遺跡の土)などから抽出したDNAの解析により,過去の集団構造,人口動態,食性,病原体との相互作用を多角的に調べています.また,縄文人iPS細胞をもちいたオミックス解析では,古代の遺伝的背景をもつヒト細胞と現代ヒト細胞と比較しながら,縄文人固有の遺伝子発現や生理・代謝特性を検証しています.このように,私たちは考古学,文化人類学,生理人類学,霊長類学,細胞生物学,分子生物学など多分野との連携により,ヒト多様性の解明と新たな研究手法の開拓を両立し,学生・院生には先端的なゲノム解析技術と学際的思考を身に付けてもらうことを重視しています.

  • 理学部2号館に新設した古代ゲノム専用クリーンルーム(左), ゲノム情報のin silico解析(中央), 古人骨からのDNA抽出(右)