東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 大杉研究室

EN

基幹講座/生物学講座 生物学科・B系/動物学分野 大杉研究室 発生細胞動態学

研究室サイト

研究課題

  1. 1. 卵減数分裂・卵割に特有の細胞分裂制御機構の解明
  2. 2. 哺乳類胚発生におけるゲノム倍数性や細胞サイズの重要性の解明
  3. 3. 卵細胞の細胞質流動の発生機序とオルガネラ配置制御機構の解明
  4. 4. 分裂装置の阻害や再配置を利用したマウス胚操作技術の開発

哺乳類特有の受精・胚発生過程を明らかにする

精子と卵細胞が融合(受精)することで全能性をもつ受精卵がつくられ,受精卵が卵割という特殊な細胞分裂をくり返しながら分化し,個体発生が進みます.この過程は,普遍性とともに意外なほどの多様性も持ち合わせており,受精,発生がすべて雌の体内で起こる哺乳類は,他の脊椎動物とは異なる点が多いことがわかってきました.本研究室では,受精,発生過程に見られる哺乳類に特有の現象に着目した研究を行っています.精子―卵融合から2時間程かかる受精卵形成の過程で,紡錘体などオルガネラの配置はどのように制御されているのか,卵割期に染色体が正確に分配できず異数性を生じてしまう原因は何か,なぜ哺乳類胚発生は倍数性の変化に弱いのか,などの疑問に,ライブイメージングなど細胞生物学的なアプローチにより取り組み,哺乳類の発生の分子レベルでの理解を目指しています.

  • 雌雄染色体を染め分けたマウス2細胞期胚