東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

研究室・教員一覧 東山研究室

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基幹講座/光計測生命学講座 生物学科・B系/植物学分野 東山研究室 発生細胞生物学

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研究課題

  1. 1. 有性生殖における細胞間情報,遺伝,発生の研究
  2. 2. オルガネラ分裂装置の分子構造と作動原理の理解
  3. 3. 真核生物の新規な細胞分裂制御分子の探索
  4. 4. ライブセル操作・解析技術の開発
  5. 5. 工学・化学分野などとの異分野融合研究の推進

ユニークな生物材料と顕微鏡技術で生命を制御する鍵分子に迫る

生命には,まだ誰も映像として捉えていない現象や,まだ発見されていない重要な分子が,多く残されていると考えます.私たちの研究室では,多様な生物種の特徴をいかし,独自のライブセル解析技術を開発することで,生命現象を駆動する鍵となる分子群を発見し,その作動メカニズムを解明することを目指します.特に花の内部で起こる植物の生殖・遺伝・発生の研究や,原始的な特徴を保持していると考えられる真核生物を用いたオルガネラの分裂制御の研究を進めています.これまでに,花粉から伸びる花粉管を卵に向かわせるための誘引ペプチドLUREや,花粉管が誘引に対して応答できるように活性化する糖鎖AMOR,ミトコンドリアや葉緑体の分裂リング構成因子群などを,世界に先駆けて発見してきました.「視る」をキーワードに,ユニークな生物材料,積極的な技術開発,果敢な異分野融合により,独自の面白い現象およびその分子基盤の理解に挑戦します.

  • レーザーインジェクション(左上).分裂期の原始紅藻細胞(左下).顕微操作による花粉管誘引(右)