東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

内部情報 第1560回生物科学セミナー『交尾と精液と臓器連環 〜ショウジョウバエから探る神経内分泌とその進化〜』

生物科学セミナー

第1560回生物科学セミナー『交尾と精液と臓器連環 〜ショウジョウバエから探る神経内分泌とその進化〜』

日時: 2026年7月1日(水) 16:50-18:35
場所: 理学部2号館223号室及びZoom
演者: 丹羽 隆介 教授(筑波大学 生存ダイナミクス研究センター)
演題: 交尾と精液と臓器連環 〜ショウジョウバエから探る神経内分泌とその進化〜
主催:
共催:
後援:

要旨

 交尾は、動物において異個体間で配偶子をやり取りするための必須の行動である。従来の研究から、交尾した個体では、動物種や雌雄を問わず、多様な生理的変化が生じることが知られている。その一方で、交尾を介した生殖の成功のためには、オスにおける精子を含む精液の産生や、メスにおける卵子の産生が適切に制御される必要がある。
 我々の研究室では過去10年、ショウジョウバエを用いて、精液や卵子の産生が交尾に連動していかに調節されるかを研究してきた。そして、交尾がこれらの産生を、臓器間の神経内分泌コミュニケーション、すなわち「臓器連環」を介して制御することを明らかにしてきた。本講演では、交尾に依存した生殖幹細胞の増殖および精液再生産の機構を紹介するとともに、交尾と生殖を結ぶ臓器連環システムの進化的側面についても議論したい。
 

参考文献

Kim et al. (2024) Nature Communications 15: 8477.
Hoshino et al. (2023) Science Advances 9: eadd5551.
Yoshinari et al. (2020) eLife 9: e57101.
Ameku et al. (2018) PLoS Biology 16: e2005004.
Ameku & Niwa (2016) PLoS Genetics 12: e1006123.
 

担当

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