東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

内部情報 【1/9】人類学演習・談話会『焼骨試料におけるDNA解析と事前評価の試み
― 実試料を用いた検討 ―』

人類学講座・人類学セミナー

【1/9】人類学演習・談話会『焼骨試料におけるDNA解析と事前評価の試み
― 実試料を用いた検討 ―』

日時: 2026年1月9日(金) 16:50-18:35
場所: 理学部2号館201号室
演者: 水野 文月  先生(東邦大学医学部法医学講座)
演題: 焼骨試料におけるDNA解析と事前評価の試み
― 実試料を用いた検討 ―
主催:
共催:
後援:

要旨

法医学におけるDNA分析は、証拠品やご遺体から回収されたDNAを特定の個人に結びつけることを目的とし、災害時の身元確認や犯罪捜査における個人同定において重要な役割を果たしている。現在もSTR型分析を基盤とした個人識別が広く用いられており、近年では次世代シーケンス技術の導入により、アンプリコン解析を用いた多座位同時解析や低量DNA試料への対応など、解析手法の高度化が進んでいる。一方で、実際に扱うDNAは、ご遺体が置かれた環境条件に強く依存し、DNA断片長が短いこと、DNAが微量であること、DNA損傷が多いことを特徴とする劣化DNAである場合が多く、十分なSTRプロファイルが得られない事例も少なくない。このような条件下でのDNA解析は、古代DNA研究において直面する課題と多くの共通点を有する。本発表では、考古学調査によって回収された焼骨試料を対象としたDNA分析を例に、骨の物理的保存状態を示す指標を用いてDNA分析の可否を非破壊的に見積もろうとした検討を紹介する。さらに、その結果から明らかとなった指標利用の限界を通じて、実試料を扱う法医遺伝学および古代DNA研究において、DNA分析に先立つ本検討で用いた評価手法の限界について考察する。

--------------------------------------------------
<今度の予定>
 1月 16日 共通テストのため休講
  23日 五月女 康作 先生(大橋) 今期最終回

問い合わせ先: