霊長類は哺乳類の中で3色型色覚を進化させたことで特記すべき分類群であるが、さらにその中の分類群の間および内部に色覚の大きな多様性を示す点でも大変ユニークといえる。３色型色覚の形成の仕方にも多様性があり、それらを持つ分類群で独自に進化させたのか、共通の起源があるのか未解決である。ヒトは恒常的3色型色覚を示す狭鼻猿類の中で色覚の種内多様性を示す点で大変ユニークであるが、その起源や成因についての理解は進んでいない。本講義ではこれらについて解説するとともに、私の研究室で行ってきた古人類ゲノム解析も含めた研究とそこから得られてきた知見について説明する。

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＜今度の予定＞
11月 21日　駒場祭のため休講
　　 28日　 浜田　明範 先生（井原）
12月  5日　中山　一大 先生
　　 12日　天野　英輝 先生   (荻原)