東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

内部情報 【11/7】人類学演習・談話会『本州最北部 尻労安部(しつかりあべ)洞窟における旧石器時代の動物利用』

人類学講座・人類学セミナー

【11/7】人類学演習・談話会『本州最北部 尻労安部(しつかりあべ)洞窟における旧石器時代の動物利用』

日時: 2025年11月7日(金) 16:50-18:35
場所: 理学部2号館201号室
演者: 澤浦 亮平  先生(鎌倉女子大学 教育学部)
演題: 本州最北部 尻労安部(しつかりあべ)洞窟における旧石器時代の動物利用
主催:
共催:
後援:

要旨

2001年から2023年にかけて発掘調査が行われた青森県下北郡東通村に所在する尻労安部洞窟では、ナイフ形石器や台形石器とともに多量のノウサギ属の歯が出土した。ノウサギ属は石器の近くに集中して分布し、出土動物の主体を占めた。猛禽類などのヒト以外のノウサギ属の捕食者による利用痕跡が認められないことから、出土ノウサギ属は旧石器代人により洞窟へと持ち込まれた可能性が高い。本発表では尻労安部洞窟における発掘調査を紹介しながら出土資料に基づく旧石器時代のノウサギ属を主体とした動物利用について議論する。

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<今度の予定>
11月 14日 河村 正二 先生
   21日 駒場祭のため休講
   28日  浜田 明範 先生(井原)
12月  5日 中山 一大 先生

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