生物科学セミナー
第1534回生物科学セミナー『根粒共生の分子メカニズムと進化』
| 日時: | 2025年9月26日(金) 16:50-18:35 |
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| 場所: | 理学部2号館223号室及びZoom |
| 演者: | 林誠 チームディレクター(理化学研究所 環境資源科学研究センター) |
| 演題: | 根粒共生の分子メカニズムと進化 |
| 主催: | |
| 共催: | |
| 後援: |
要旨
ダイズなどのマメ科植物は、土壌中に存在する窒素固定細菌である根粒菌と細胞内共生し、大気中の窒素を養分として利用することで、窒素栄養の乏しい土壌での生育が可能となる。根粒共生はマメ科を含む窒素固定クレードに限定される現象であり、その共通祖先で何らかの機能獲得が起こったと想定される。根粒共生は根粒菌の分泌する低分子化合物であるNodファクターを植物が受容することで開始されるが、その初期応答に関わるシグナル伝達因子の多くが、もう1つの細胞内共生である菌根共生と共通して機能している。菌根共生は陸上植物に広く一般的に見られることから、根粒共生は菌根共生を土台として進化したと考えられる。
参考文献
ライフサイエンス領域融合レビュー「植物の窒素固定:植物と窒素固定細菌との共生の進化」https://leading.lifesciencedb.jp/4-e010
Soyano et al.(2019)”A shared gene drives lateral root development and root nodule symbiosis pathways in Lotus” Science 366:1021
Battenberg and Hayashi (2022)”Evolution of root nodule symbiosis: Focusing on the transcriptional regulation from the genomic point of view” Plant Biotechnol. 39:79
担当
東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・発生細胞生物学研究室
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