生物科学セミナー
第1539回生物科学セミナー『AI for Science:新しい方法の科学』
| 日時: | 2025年5月29日(木) 15:00-16:30 |
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| 場所: | 理学部3号館412号室及びZoom |
| 演者: | 瀧川一学 博士(演者所属)東京大学 新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・教授(北大WPI-ICReDD/理研AIP) |
| 演題: | AI for Science:新しい科学の方法の科学 |
| 主催: | |
| 共催: | |
| 後援: |
要旨
機械学習は音声・画像・動画、さらには言語処理を支える中核技術として実用化が進み、日常のツールやサービスに深く浸透している。次なるフロンティアとして注目されているのが自然科学であり、AI for Scienceとして世界中で盛んに研究されている。 本セミナーでは、20年以上にわたり機械学習の研究に従事し、同時に生命科学や化学など自然科学分野での実践研究に携わってきた立場から、いくつかの研究事例を紹介しながら、生命科学と機械学習の交差領域で現在起きている動向、そして機械学習の急速な発展がもたらす新たな機会と課題を概観する。また、ChatGPTに始まる近年の生成言語モデルの急激な進化は専門家の予想をも超えるものであるが、「人間がなぜ言語を使えるのか」の理解には全く結び付いていないという批判と議論がある。科学的理解とは何か、科学的モデルとは何かを考える上で、この事実は構成的理解のあり方そのものに懐疑を投げかけるものであり、時間があればこうしたメタサイエンス的観点についても議論したい。
担当
東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・黒田研究室
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