生物科学セミナー
第1566回生物科学セミナー『適応的な行動を支える神経機構』
| 日時: | 2026年11月11日(水) 16:50-18:35 |
|---|---|
| 場所: | 理学部2号館223号室及びZoom |
| 演者: | 植松 朗 主任研究員(産業技術総合研究所) |
| 演題: | 適応的な行動を支える神経機構 |
| 主催: | |
| 共催: | |
| 後援: |
要旨
動物は脅威を経験すると、そのときの周囲の状況や脅威を予測する手がかりを学習・記憶し、その後の危険を予測し回避するようになります。この恐怖記憶は長期に渡って脳内に保持されます。一方、脅威を伴わずに予測刺激のみが繰り返し提示されると、動物は刺激がもはや危険ではないことを新たに学習し、恐怖反応を抑える消去学習が起こります。恐怖記憶の形成と消去は、変化する環境に適応するために不可欠ですが、その神経機構が過去の経験や生物学的性別によってどのように異なるのかは、十分に明らかになっていません。私たちの研究室では齧歯類モデルを用いて、恐怖記憶の形成や消去を支える神経回路を研究しています。本セミナーでは、幼若期のストレス経験が成体期の恐怖記憶を変化させる神経機構と、雌雄にて異なる神経回路を用いて恐怖消去を実現する仕組みについて、最近の研究成果を紹介します。
参考文献
T. Sazhina, T. Tsurugizawa, Y. Mochizuki, A. Saito, A. Joji-Nishino, K. Ouchi, S. Yagishita, K. Emoto, A. Uematsu. NeuroImage, 310, 15 (2025).
担当
東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・脳機能学研究室
| 問い合わせ先: |
|---|