東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻

Department of Biological Sciences
Graduate School of Science
The University of Tokyo

内部情報 濡木研究室公開ラボセミナー『構造から紐解くヒトのRISC形成メカニズムとmRNAの予想外の働き』

ラボセミナー

濡木研究室公開ラボセミナー『構造から紐解くヒトのRISC形成メカニズムとmRNAの予想外の働き』

日時: 2026年7月13日(月) 17:00~18:30
場所: 理学部1号館中央棟341号室
演者: 中西孝太郎(The Ohio State University, College of Arts and Sciences, Department of Chemistry and Biochemistry Arts and Sciences Distinguished Professor)
演題: 構造から紐解くヒトのRISC形成メカニズムとmRNAの予想外の働き
主催:
共催:
後援:

要旨

miRNAおよびsiRNAは、遺伝子サイレンシングを担うためArgonauteタンパク質に取り込まれます。この過程において、Argonauteはそれらの二本鎖RNAを取り込み、そのうちの一方の鎖のみを選択的に取り込むことで、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)を形成します。しかし、この過程はRNA干渉の中核をなすにもかかわらず、またRNA医薬への応用がますます重要になっているにもかかわらず、RISC形成の構造基盤はいまだ十分には解明されていません。本講演では、私たちのグループが最近クライオ電子顕微鏡解析によって明らかにした、ヒトArgonaute2のRISC形成過程における複数の中間体構造を紹介します。これらの構造から、ガイド鎖の選択とパッセンジャー鎖の排出がどのように段階的に進行するのか、その分子機構が明らかになりました。さらに、本研究により、標的RNAがRISCの成熟を促進するという予想外の役割も明らかになりました。時間が許せば、cityRNAを利用した選択的なRNA標的化とその治療応用への可能性についてもご紹介します。

担当

東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・濡木理
 
*学内限定
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