人類学講座・人類学セミナー
【6/19】人類学演習・談話会『【埴原和郎生誕 100 年・東京大学創立 150 周年記念】骨を読む、記憶に刻む――朝鮮戦争期に東大人類学者らが遺した「学術と人道」』
| 日時: | 2026年6月19日(金) 16:50-18:35 |
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| 場所: | 理学部2号館201号室 |
| 演者: | 李 貞善 先生(東京大学大学院人文社会系研究科、科研「尊厳学の確立」特任助教) |
| 演題: | 【埴原和郎生誕 100 年・東京大学創立 150 周年記念】骨を読む、記憶に刻む――朝鮮戦争期に東大人類学者らが遺した「学術と人道」 |
| 主催: | |
| 共催: | |
| 後援: |
要旨
1950 年に勃発した朝鮮戦争の前線には、膨大な戦没者遺骨が散在していた。これらは釜山 の国連墓地への集約や米本国送還のために日本を経由して移送されたが、その裏面には死者 の「尊厳」を取り戻すための壮絶な個人識別作業が存在した。この活動を科学の力で支えた のが、東京大学の人類学者たちである。 1951 年から 56 年にかけ、法医人類学の先駆者である古江忠雄と埴原和郎をはじめとする東 大の大学院生らは、九州の米軍墓地登録部隊で 3 万人以上もの遺骨鑑定を行った。本報告で は、これまでほとんど光が当たってこなかったこの歴史の実態を、米国国立公文書館 (NARA)の文書や軍事文献、日本と韓国の記録など多岐にわたる史料を照らし合わせて紐 解いていく。政治や軍事の激動のなか、日本の人類学者たちが専門技術によって丁寧に国連 軍戦没者の「骨を読む」ことで身元を取り戻していった活動は、国境を越えた人道的な支援 であった。同時に、九州が遺骨鑑定と本国送還、そして国連墓地を結ぶ「人道的結節点」で あった事実も明らかにする。 東京大学創立 150 周年、そして埴原の生誕 100 年を控えた今、九州の歴史と人類学者の足跡 を改めてたどる意義は極めて大きい。本報告を通じて、戦争がもたらした破壊と忘却を乗り 越える個人識別の学術的・人道的役割を再考し、今日なお世界各地で続く紛争の死者を生者 の記憶と尊厳に留めるための手がかりを提示したい。
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<今度の予定>
6月 26日 一色 真理子 先生(大橋)
7月 3日 中山 一大 先生
10日 田辺 秀之 先生(太田)
17日 大橋 順 先生 ※今期最終回
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<今度の予定>
6月 26日 一色 真理子 先生(大橋)
7月 3日 中山 一大 先生
10日 田辺 秀之 先生(太田)
17日 大橋 順 先生 ※今期最終回
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