瀬戸東有香

研究テーマ

群体性ボルボックス目における雄特異的遺伝子MIDの普遍性

研究内容

 卵生殖は同型配偶(大きさや運動性に違いのない配偶子の接合)から異型配偶(大きさに違いがあるが、いずれも運動性をもつ配偶子の接合)を経て進化してきたと考えられる(Kirk, 2006, Current Biology)。配偶子の形態から性を定義することができない同型配偶生物では便宜的に接合する組み合わせの一方をプラス、他方をマイナスとする交配型で性を表現してきた。この交配型は遺伝的性と必ずしも一致するものではない。そのためプラス/マイナスとオス/メスの対応関係である交配型と遺伝的性との対応関係が不明で、さらに同属内でも同性の交配型が遺伝的にも同性とは限らない。
 そこで本研究はマイナス特異的遺伝子MIDを基準として同型配偶のマイナスと異型配偶のオスが対応することが示唆された群体性ボルボックス目(Ferris et al., 1997, Genetics/ Nozaki et al., 2006, Current Biology/ Hamaji et al., 2008, Genetics.)を用いて、MIDのオス特異性の検証と同型配偶生物の交配型と遺伝的性の関係を解明することを目指す。

研究要旨

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瀬戸東中間発表要旨

野崎研バーナー