管状要素穿孔形成における細胞壁分解酵素の解析

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道管を構成する管状要素は、強固な二次壁を形成した後、細胞死を起こし、最終的に細胞の先端の細胞壁に穿孔と呼ばれる穴が開く。これまで、ヒャクニチソウの管状要素についての電子顕微鏡観察から、穿孔は単細胞であっても細胞長軸の一方にのみ形成されることが示された。穿孔が決められた場所に開くことは道管の連続性を維持するために非常に重要であり、遺伝的なプログラムによって厳密な制御がなされていることが予想される。そこで、現在は局所的な細胞壁分解機構を明らかにするため、穿孔形成に関与する細胞壁分解酵素遺伝子の同定と機能解析を進めている。

 


参考文献

Nakashima, J., Takabe, K., Fujita, M., and Fukuda, H. (2000) Autolysis during in vitro tracheary element differentiation : Formation and location of the perforation. Plant Cell Physiol. 41, 1267-1271.

Nakashima, J., Endo, S. and Fukuda, H. (2004) Immunocytochemical localization of polygalacturonase during tracheary element differentiation in Zinnia elegans. Planta 218, 729-739.