道管細胞分化後期の分子機構の解析

<図の解説>
後生木部道管のマスター遺伝子VND6をエストロゲン誘導型にしてシロイヌナズナ培養細胞に導入し、形質転換ラインを作成した。この実験系を用いてマイクロアレイをした結果、VND6は細胞死関連の遺伝子の発現を直接に制御している可能性が示唆された。詳細なプロモーター解析の結果、VND6は細胞死関連の遺伝子上にあるTERE配列に結合し、これらの遺伝子の発現を誘導することが明らかになった。この結果から、植物の細胞死の誘導機構は、プログラム細胞死に共通の仕組みがあり、転写・翻訳を介さずに細胞死シグナルの引き金を引くという動物の仕組みとは大きく異なっていることが明らかとなった。