植物耐病性を制御する細胞間防御応答シグナルの解析

 

<図の解説>
HR細胞死と病原体構造をトリパンブルー染色(植物の死細胞とべと病菌の特異的な染色剤)によって可視化している。シロイヌナズナ植物にべと病菌Hyaloperospora arabidopsidis (Hpa) Noco2分離株を接種した。Hpa Noco2分離株由来のエフェクタータンパク質がシロイヌナズナエコタイプWs-0に存在するRPP1抵抗性遺伝子座によって特異的に認識されることで、植物体中での病原体の成長を厳しく抑制するHR細胞死班を感染植物組織上に生じる(左、青い細胞群はHR死細胞を示す)。対照的に、シロイヌナズナエコタイプCol-0は上記Noco2エフェクターを認識する機能的なRPP1遺伝子座をもたないため、HR細胞死を伴う抵抗性反応を起こすことができずに、Hpaが植物組織中に蔓延してしまう(右図、維管束でない青色で染色された構造がHpaの感染菌糸。菌糸に沿って球状の吸器も見られる)。