生物はどのようにして動くのか?
この謎の解明に多くの生物学者が挑んできました. 単細胞生物の運動のみならず大型の動物の運動も, その動く仕組みの基本は生物を形作っている個々の細胞の中に潜んでいます.
真行寺研究室では,生命の基本である「動く」仕組みと動きの制御に見られる「自律性」の基本原理の理解を目指しています.具体的には,鞭毛の振動運動のメカニズム,精子の遊泳方向を制御するカルシウム依存性膜タンパク質の機能制御,魚類色素胞の顆粒運動の制御機構,などに注目し,細胞レベルの運動 および運動を担うモータータンパク質のダイニン,キネシン, ミオシンなどの分子レベルの運動,そしてそれらの制御機構について,独自の生理学的手法を開発し研究を進めています. [真行寺研紹介ビデオ]
共同研究については,研究体制のページを参照してください.
Nakano, I., Fujiwara, R., Wada, M. and Shingyoji, C. (2011)
Effects of iodide on the coupling between ATP hydrolysis and motile activity in axonemal dynein.
Cytoskeleton, 68: 279-289. (online: 3 MAY 2011 | DOI: 10.1002/cm.20511)