Unit of Human Biology and Genetics, Department of Biological Sciences, School of Science, University of Tokyo

東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻 / 広域科学大講座:人類進化システム学 /
人類科学大講座:人類生物学・遺伝学研究室

東京大学大学院
            理学系研究科 生物科学専攻
            広域科学大講座:人類進化システム学
            人類科学大講座:人類生物学・遺伝学研究室

東京大学とは

大学院ってなんだろう?

先ず、東大ってどんな大学なのでしょう?一言で表すなら「日本一の駅弁大学」でしょう。「駅弁大学」という言葉も最近聞かなくなりましたが、東大はその存在の性なのか「幕の内弁当大学」を目指しているようで危惧します。さらに、国際化という言葉の潮流に身を任せ、均質化とグローバル化とを混同している様は、東大にも見られます。先日某所で、今日本がすべきことは「鎖国」だと言う話を聞き、ナルホドと感じ入りました。当たり前ですが、国外で評価される「ジャポネスク」の源には内向きに熟成された時期が必要です。勿論、意固地に成ることでは無く、アイデンティティーを保ちながらもオープンであることがエキゾティスムを醸すことにも肝要でしょう。文化の熟成と、科学の探究には共通した土壌があるようで、学習・研究の過程でも、「開いて」知識を蓄える期間と「閉じて」独自の世界を築く時期が繰り返されます。

私たちのところでは、大学院は、依然、研究者養成を主たる目標としています。大学学部で「理解力と思考力」を修めていることを前提として、「開いた」修士課程において「実行力・忍耐力・表現力」を養い、さらに「閉じた」博士課程において「批判力・洞察力・企画力・創造力」を培うことを自ら目指して欲しいと考えています(目標)。 できることなら、修士・博士と一貫して進んで貰いたいと思っています。修士修了と博士進学とは同等ではありません。受け身であることはもっとも忌み嫌うもので、オーソドックスな指導(と言うものがあればの話ですが)も期待してはいけません。

21世紀に入ってから、東京大学では「知」という言葉が乱用されてきた気がします。「識」が大切ではないかと思っています。認識・意識・知識・学識・見識・博識・良識と挙げればきりがないですが、見識と良識の上に、知識を蓄え博識になり自分の科学観を築いて欲しいと思います。また、「ナンバーワン」より「オンリーワン」などというキャッチコピーを耳にします。望むらくはandであって欲しいものですが、浅薄なグローバル化はナンバーワンを指向してしまうので気をつけましょう。

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受験は?

ここまで読んで、まだ本研究室への進学を考えている人は、願書を出す前に接触を試みて下さい。話次第で、「なあんだ」と思ってよそへ目を向けるもよいでしょうし、こちらの目にかなわなかった場合は、お互いの幸せを考えて、受験を控えるよう折伏するでしょう。それでも、受験することは構いません。そして、入試の成績が良ければ、喜んでお迎えします。よく話しに聞く、内部生優先とか、試験の成績の操作とかは絶対にありません(現行の入学試験方法に必ずしも満足しているわけではありませんが、やるならその結果は尊重します)。

ちなみに、これまでの修士院生の内訳は、内部女性12名、外部女性4名、内部男性2名、外部男性6名で、内外差別も、性差別も無いはずですが分布は偏っています(p=0.032 by Fisher's exact test)。

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入学したら?

大学院生の研究テーマは、自分が面白いと思えることをすることが大切ですが、院生個々の指向・能力と照らし合わせ、研究室で対応できる範囲で選ぶことにしています(過去のテーマ)。出来る人がもっと出来るように、出来ない人は早く見切りを付けられるようにしたいと思っています。

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修了したら?

卒業生の進路

現在調査中

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