東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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報告書

分生研 分子情報研究分野 相良 将樹

9月にカリフォルニア大学サンフランシスコ校のリトリートに参加し、さらに研究室を訪問する機会を頂きました。簡単ではありますが今回はその報告をさせて頂きます。長時間の飛行機は初めてだったので、サンフランシスコ到着後は時差ぼけによる眠気に悩まされまされながらも、フィッシャーマンズワーフという港を観光し、名物のクラムチャウダーを食べてきました。

2日目は、細胞周期関係の仕事をされているDavid Morgan教授の車に乗せていただき、UCSFのtetradのリトリートに参加するため、カリフォルニア北東部にあるタホ湖へと向かいました。現地に到着後はまずランチをとったのですが、ノーベル賞受賞者も含めた教授陣も学生たちに混ざって、野外でバイキング形式のランチで、とてもフランクな雰囲気であり、日本との違いをまず感じました。その後は教授陣による研究発表を聞きました。研究内容は日本との違いをそれほどは感じませんでした。夜には学生主催による、劇やDVD上映などの催しと、パーティーがありました。劇はかなり本格的なものであり、さらに過激なネタにも驚き、アメリカの学生のパワーを実感しました。

3日目はポスター発表があり、私も参加しました。当然、英語で行われ、英語での発表は初めてだったので、なかなか苦労しました。知っている単語でもアクセントや発音の覚え間違いにより、なかなか通じなかったり、質問したら意図したことと違った答えが返ってきたりしたこともありましたが、なんとか無事終えることができたのではないかと思っています。

4日目はサンフランシスコに戻り、予定の無い日だったので、市内を観光してきました。サンフランシスコは、9月でも日本の秋くらいの気温で湿度も低く、過ごしやすかったです。坂と霧の多さには驚きましたが、景色も綺麗で、魚介類などの料理も予想外に美味しく、とても気に入りました。

5日目は、USCFのMt. Zionキャンパスへ行き、c-Mycやp53の研究をされているGerard Evan教授の研究室を訪問しました。そこでは、教授やラボマネージャー、ポスドクの方々から研究の話を聞いたり、ラボセミナーに参加したりしました。メンバーが7カ国からなる多国籍なラボであり、セミナーではとても活発なディスカッションが行われていました。

6日目は、Misson bayキャンパスへ行き、アクチン細胞骨格系の研究をされているDyche Mullins教授の研究室を訪問しました。そちらのキャンパスでは、4つの研究室で一つの大きな部屋を共有する形をとっており、さらに機材などもかなり共有されていて、ラボ間の交流の盛んさを感じました。その日の夜は、Hedgehogシグナルなどの研究をされているThomas Kornberg教授の家で、夕食会に参加させていただきました。

7日目にはアクチン細胞骨格系などの研究をされているJack Taunton教授や、シグナル伝達研究をされているWendell Lim教授の研究室を訪問しました。どこの研究室を訪れても、学生やポスドクの方がとても熱く自分の研究を紹介してくれたのが印象に残っています。

8日目にはアメリカを後にし、日本へと帰国しました。飛行機から降りたときは、蒸し暑さが懐かしく感じました。今回の旅は、アメリカの研究や、文化に触れることができたこと、多くの人と出遭えたこと、英語を試す機会が得られたことなど、とても収穫が多く有意義な旅でした。今回はこのような機会を頂き、企画の準備をして頂いたCOEや、UCSF関係者の方々に心から感謝いたします。