東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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USCF Tetrad Retreat 2010 参加報告書

医学系研究科 機能生物学専攻 稲生大輔

2010年9月初旬に行なわれたUCSF tetrad programのリトリートに参加し、その後UCSFの研究室を訪問してきましたので報告致します。

リトリートはサンフランシスコから車で3時間ほどの場所に位置するグランリバッケンにおいて、二泊三日で開催されました。グランリバッケンは冬にはスキーが楽しめるリゾート地で、9月でも今年の日本の猛暑を忘れさせてくれるような快適な涼しさでした。本リトリートはtetrad programのPI、ポスドク、学生を中心に200–300人程度の比較的大きな集まりで構成されたものでした。昼間はPIを中心とした口頭発表、夜は遅くまでパーティーと、研究と交流を過密スケジュールで行なう形態は、言語は違えど、我々が行なっているリトリートとおおまかには似たような感じかと思います。リトリートの二日目の晩にはポスター発表の時間があり、私も発表をさせていただく機会もいただきました。ポスター発表においては、私の研究に興味をもっていただいた方々と議論することができた上に、未発表の興味深いデータを垣間見ることができ、非常に有意義だったと思います。

さらに、リトリートが終わった後にUCSFの3つの研究室(Lily & Yuh-Nung Jan研究室、Bo Huang研究室、Yuriy Kirichok研究室)を訪問させていただきました。研究室訪問時には、多くの方々がとても友好的に対応してくださり、研究や研究以外の日常についていろいろと話をしたり、食事をしたりと楽しい時間を過ごすことができました。リトリート時には興味が多岐にわたる人々の中で話の合う人を見つけられず、UCSFの方とあまり交流をする時間を取れなかったというのが正直なところですが、研究室訪問時には興味が近い人々とリラックスした環境でのんびりとお話することができ、今回のプログラムの目的の1つである“国際交流”を存分に味わえたのではないかと思います。

今回のプログラムに参加し、普段とは異なる研究環境に触れることができたことは貴重な体験でした。いろいろと得るものがあったかと思いますが、最も大きな財産は多くの研究者と交流することができたことではないかと思います。英語に自信が無かったので、彼らとコミュニケーションが取れるか初めは不安でしたが、サイエンスという共通の言語を通じて互いの考えを分かりあえたのではないかと思います。今回知り合えた方々とは今後の研究生活のどこかでまた交流が続けられればいいなと思います。

最後になりましたが、今回のプログラムにご尽力いただきました多羽田先生を始めとする多くの方々に感謝申し上げます。