東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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UCSF developmental biology retreat

理学系研究科生物科学専攻 分子生物学研究室 三井優輔

今回gCOEの国際交流プログラムによりUCSF developmental biology retreatに参加させていただいたので、その報告をいたします。

リトリートはサンフランシスコから北に自動車で1時間半ほど行ったところにあるMarconi Conference Centerというところで開かれました。ホストラボのThomas kornberg先生がホテルまで迎えにきてくださり、途中市内を一望できるTwin Peaksや有名な金門橋に連れて行っていただきました。

会場は非常に自然の豊かなところで、一泊二日の日程で、UCSFの発生学の研究室が研究発表を行なうというものでした。会場は人里離れた森の中で、星がものすごくたくさん(天の川も)見えたのが印象的でした。口頭発表ではどの研究室もPIが研究室の概要を簡単に説明した後、大学院生が自分の研究について発表するという形式でした。またそれ以外の学生も皆ポスター発表の機会がありました。今回私は、東大側を代表して口頭発表の機会を与えていただき、大変貴重な経験になりました。原稿なしで英語発表というのは初めてだったので、多少緊張しましたが、サンフランシスコ到着後、三日ほど寝る時間を削って練習した甲斐あってまずまずの出来だったと思います。終わったあとKornberg先生が「君の発表が一番良かったよ。」と言ってくださり、励みになりました。

このプログラムはとても自由度が高く、今回のサンフランシスコ訪問ではリトリートへの参加以外にUCSFのYuh Nung Jan博士、Thomas Kornberg博士およびスタンフォード大学のRoel Nusse博士の研究室を訪問し、自分のデータを紹介してディスカッションをすることができました。一般会話では自分の英語力のなさを痛感することも多かった一方、scientificな話であれば、それなりにやり取りは出来るということも分かりました。また、事前にメールで連絡して訪問の交渉をしたことなども今後に活かせる経験になりました。UCSFでは日本人のポスドクの方々からも話を伺うことができ、アメリカでの研究生活を率直に話していただき、今後の自分の進路を考えるうえでとても参考になりました。またスタンフォードではトルコ人留学生の方に大学を案内していただき、その広さと美しさに驚きました。この方とはお互いの研究生活についても話すことができ、国が違えども同じような楽しさや苦労について共感できて面白かったです。

アメリカへ行くのは今回が初めてで、その分行く前は不安も少しありましたが、実際行ってみると、日本には無い人間や文化の多様さがありなかなか良いところだと感じました。電車やバスに乗って、街を歩いて、海外生活の雰囲気を味わえたのもとても良かったです。

今回プログラムに参加できましたことを武田先生、多羽田先生、Kornberg先生ならびに東大、UCSFの関係者各位に深くお礼申し上げます。