東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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UCSF Developmental Biology Program Retreat 参加報告書

分子細胞生物学研究所 情報伝達研究分野 博士課程1年 岸雄介

 まず、今回の私のスケジュールを簡単にまとめます。

10日:
サンフランシスコ着。その後、ホスト研究室の先生(Dr. Rubenstein)に挨拶をしにキャンパスに向かい、他の2つの研究室の先生(Dr. Reichardt, Dr. Jan)を訪問してディスカッションを行う。
11日〜012日:
リトリートに参加。
13日:
日曜日。サンフランシスコ観光。
14日:
ホスト研究室を訪問し、先生や研究室のメンバーとディスカッション。
15日:
スタンフォード大学に向かい、研究室訪問(Dr. Dolmetch)。スタンフォードに滞在。
16日:
飛行機でシアトルに向かう。
17日:
Fred Hutchinson Cancer Research Centerの研究室を訪問(Dr. Cooper, Dr. Tsukiyama, Dr. Groudin, Dr. Henikoff)、ディスカッション。
18日:
出国。

 今回のリトリートに参加できたことは、非常に有意義でした。その理由はいくつかありますが、まず多くの研究室を訪問できたことです。全部で8つの研究室を訪問しましたが、私のような博士課程1年の学生が海外の研究室を訪問するというのは、普通の国際学会ではできない経験だと思います。海外の研究室の雰囲気を知ることができ、さらに研究室の比較もできて、自分の進路を考える上でも参考になりました。

  2つ目の理由としては、海外の有名な先生方と1対1でディスカッションできたことです。私は非常に英語力が乏しいのですが、1対1でディスカッションできたことで、自分の研究内容や考えを伝えることができ、また相手の考えもわからなければ聞き直すことでほとんど理解することができました。そのため、自分の研究に対してよいアドバイスをいただくこともできました。また、今回ディスカッションしていただいた先生と話すことは、今の私にとっては大変得難い機会であったと思います。

  最後に、全体を通じて英語の勉強になりました。訪問を頼むためのメール、発表原稿の暗記、ディスカッション、向こうの学生・スタッフとの飲み会など、様々な種類の機会があり、自分の英語に対する課題もわかりました。特に英語のメールを書くことはなかなかないことですので、よい機会となりました。

 今回のリトリートで気づいた点、改善すべき点を挙げますが、今回は初年度ということもあり、来年度からの参加者がわかりやすいようにマニュアルのようなものがあるといいと思います。

・ ホスト研究室や訪問する研究室への連絡時期・方法がよくわかりませんでした。こちらのプログラムとUCSFのプログラムの連絡から私たちからの連絡などが、どういった順番で話が進んで行くのか、手続きがわかるようになっているとよかったです。

・ UCSFのあとに別の場所に移動してもよい、ということでしたが、どれくらいの場所に行っていいのか、どれくらいの期間行っていいのかなどのだいたいの範囲がわかるとよかったです。私はシアトルに行かせていただきましたが、シアトルにまで行ってよかったのか、今でも不安が残ります。

・ 参加したリトリートの意義がよくわかりませんでした。向こうの学生・スタッフにとってどういう会なのかがわかるとよかったです。

・ 向こうの同年代の学生・スタッフと交流するような工夫があるといいかもしれません。私はたまたまポスターに来てくれた人たちに誘われ、夜中まで飲むことができましたが、それができない方もいたかと思います。その1つの原因として、向こうの学生・スタッフに私たちがどうしているのかがわかっていなかったことが挙げられると思います。

 最後に、多羽田先生を初めとして、今回のプログラムの実施に関わり、私に有意義な体験を与えてくださった先生方に感謝いたします。