東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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USCF iPQB/CCB Retreat 2011 参加報告書

理学系研究科 生物化学専攻 横山研究室 荒川晶彦

この度はUCSF iPQB/CCBリトリートに参加し、またいくつかの研究室を訪問させていただきました。簡単ではございますが報告させていただきます。

私はリトリートに参加する前に、ホストラボを引き受けてくれましたUCSFのDavid Agard先生や、同じUCSFのYifan Cheng先生、Stanford大学のChirstopher Garcia先生の研究室に訪問させていただきました。David Agard先生は、私の研究分野の第一人者で、自分のデータを紹介してディスカッションし、貴重なご助言・ご提案をいただきました。研究室の雰囲気は和やかで活気があり、夕食にも誘っていただきました。Yifan Cheng先生は電子顕微鏡を専門にされている方で、実際にUCSFにある4つの電子顕微鏡を紹介していただきました。私は電子顕微鏡を使用したことはないのですが、基本的なことから最新の結果まで紹介していただきました。Chirstopher Garcia先生の研究室を訪問させていただいた時は、先生やポスドクの方たちから大変興味深い研究内容を紹介していただきました。Stanford大学には初めて伺ったのですが、非常に広大なキャンパスで、雰囲気に圧倒されました。

リトリートはモントレーで開催され、1泊2日の日程で行われました。モントレーは車でサンフランシスコから2,3時間いったリゾート地です。リトリートは各研究室のPIによる口頭発表が主体で、どの発表も最新の研究成果を含んだ非常に刺激的なものでした。夜にはダンスパーティーや浜辺に出てキャンプファイヤーが開催されました。2日目の昼にはポスター発表があり、私も発表させていただきました。主に訪問した研究室の方たちがポスターを見に来てくれ、充実したポスター発表の時間を過ごすことができました。

リトリート終了後は、Harvard大学のThomas Walz先生の研究室に訪問しました。訪問の際に、研究室の方たちにセミナー発表を行ったのですが、非常に熱心に質問していただき、1時間の発表のはずが、気付いたら2時間たっていました。その後、昼食をとり、研究室の方みなさんの研究内容を紹介していただきました。

私はこれまでに海外の研究室に訪問したことがなく、また英語にも自信がなかったので、正直不安を感じていました。しかし、どの先生、研究室のメンバーも非常に親切に訪問を受け入れて、研究内容を紹介していただきました。また、自分の研究内容を発表し、的確なご意見・ご指摘を承りました。研究だけでなく、アメリカでの生活や研究室の雰囲気を体験でき、密度の濃い日々を過ごすことができました。

最後になりましたが、この派遣プログラムの中心となって活動されている多羽田先生、gCOEの先生方、旅費等事務手続きをしていただいた朝倉様、訪問を快諾していただきました先生方と研究室の皆様に心より感謝を申し上げます。