東京大学グローバルCOE 生体シグナルを基盤とする統合生命学
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USCF Neuroscience Retreat 2008参加報告書

理学系研究科/生物化学専攻 医科学研究所/癌細胞シグナル分野(山本雅研究室)
博士課程三年 星名 直祐

私はUCSF校との国際交流プログラムとして、2008年度Neuroscience Retreatへの参加および研究室訪問をして参りましたので、その内容について報告します。

リトリート会場のAsilomarは、近くに広大な海岸線が広がり、温かいカリフォルニアの日差しを感じるリゾート地です。Retreatは参加人数が100人程度で非常にリラックスした雰囲気の中、UCSF内のNeuroscience分野における一流の教授陣の研究紹介が行われ、活発な議論がなされていたのが印象的です。そして、夜にはポスターセッションが設けられ、皆ビールを片手にポスターの前で話していましたが、非常に熱心な議論がなされていました。私もポスター発表をする機会に恵まれ、鋭い指摘を受けながらも自分の研究を英語で伝え、議論することができ、有意義な時となりました。さらに、ポスター発表後には、学生によるskitと呼ばれる余興のようなもの(DVD上映、クイズなど)が行われ、日本とは大変異なるアメリカ文化の一端を垣間見たような気がします。

リトリート後にはUCSFのLouis Reichardt教授がホストラボとして受け入れてくださり、いくつかの関連する研究室を訪れました。訪れた研究室ではPIと一対一でラボ内での研究や自分の研究について議論することができました。私の拙い英語でもしっかりと耳を傾けてくださったため、研究について有意義な議論ができたことは私にとって本当に貴重な時となりました。また、研究室のポスドクの方と議論する機会も得ました。自分の行っているプロジェクトを熱心に語る姿に研究に対する熱意を感じ、私も同様に熱意を持って質の高い研究を目指していこうと改めて実感しました。

今回のUCSF国際交流は私にとって初めての体験ばかりで、非常に多くの刺激を受けました。それと同時に、自分の研究を今一度、見つめなおす時間を持ち、今後どのように研究を展開していけばよいか考える良い機会にもなりました。最後に、本プログラムへの参加を取りまとめて頂いた多羽田教授、UCSFにおいてホスト研究室と受け入れてくださったLouis Reichardt教授、本プログラムへの参加を認めていただいた指導教官の山本雅教授、その他ご支援を頂いたすべての方々にこの場を借りて御礼申し上げます。