濡木研公開ラボセミナー

新型コロナ:いったい何が正しいのか?

宮坂 昌之(大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授/大阪大学名誉教授 医学博士・PhD)

2022年11月18日(金)    15:00-16:00  理学部1号館中央棟340号室   

新型コロナウイルス感染症に関しては、これまであまりに多様な知見や説が流布、報道され、一体何が正しいのか?と思わざるを得ないような事態となっている。たとえば、
① 新型コロナ感染症は本当にインフルエンザ程度の単なる風邪と考えていいのか?
② 新型コロナが日本で少ない理由としてファクターXが挙げられていたが、現状はどうなのか?
③ 新型コロナの感染経路やその広がりに関する情報提供は正しかったのか?(ex.手指の消毒は本当にそれほどしないといけないのか?トイレで感染することはあるのか?)
④ ワクチン接種のベネフィットとリスクの計算は正しかったのか?
⑤ 海外の多くの国々では感染対策をとらないところが増えているので日本でも感染対策を緩めるべきという意見があるが、正しいのか?
などなど、いまだに諸説紛々の問題が多々存在する。今回の講演では、これらの問題について実際のデータを示しながら、「いったい何が正しいのか?」について皆さんと一緒に考えてみたい。

略歴
現在:大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授、大阪大学名誉教授。
医学博士・PhD。
1947年 長野県上田市生まれ。
1973年 京都大学医学部卒業、
1981年 オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。
その後、金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所を経て、大阪大学医学部教授、同・医学研究科教授を歴任。
2007年~2008年日本免疫学会会長。
2013年~2018年フィンランド学士院招へい教授。
著書に『標準免疫学』(医学書院)、『免疫と「病」の科学』、『免疫力を強くする』、『新型コロナ7つの謎』(いずれも講談社ブルーバックス)、『新型コロナワクチン本当の「真実」』、『新型コロナの不安に答える』(いずれも講談社現代新書)

担当:東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・濡木理