第1368回生物科学セミナー
地球環境の変遷と維管束植物の多様化
山田敏弘 教授（大阪市立大学大学院理学研究科）
2021年11月10日(水) 17:05-18:35 Zoomによるweb講義
植物は、その歴史の中で様々な特徴を進化させ、地球の環境を変化させてきた。逆に地球環境の変化は、植物が新たな特徴を進化させるきっかけとなってきた。
このセミナーでは、古生代に起きた維管束植物の多様性爆発事変を題材に、植物と地球生命圏の共進化について考えたい。特に、維管束植物の最も基本的な器官である根、茎、葉、種子の進化をもたらした環境要因と、それら器官の進化が地球環境に与えた影響について、古生物学的観点と発生学的観点から論じる。
参考文献
Taylor TN, EL Taylor, M Krings (2009) Paleobotany. The Biology and Evolution of Fossil Plants. 2nd ed. Elsevier, Oxford.
Fujinami R, Yamada T, Imaichi R (2020) Root apical meristem diversity and the origin of roots: insights from extant lycophytes. Journal of Plant Research 133: 291–296.
担当： 東京大学大学院理学系研究科・附属植物園
