人類学演習Ⅲ/人類学セミナー3

日本人の縄文人由来遺伝領域を用いた縄文人の集団史の研究

渡部 裕介 さん(東京大学 大学院理学系研究科 ヒトゲノム多様性研究室)

2019年07月12日(金)    16:50-18:35  理学部2号館 201号室   

現代の日本人は、旧石器時代から日本列島に定住していた縄文人と、およそ3,000年前にアジア大陸から日本列島に移住した渡来系弥生人の混血に由来するとされる。縄文人の遺骨由来DNAを用いた集団遺伝学的解析から、現代日本人のゲノムのうち10~20%が縄文人に由来することがわかってきた。本研究は、現代日本人のゲノム中から縄文人に由来する遺伝領域(縄文由来遺伝領域)を特定し、縄文由来遺伝領域を用いた集団遺伝学的解析を行うことによって縄文人の集団史を解明することを目標としている。本発表では、これまで行ってきた日本人や韓国人を含む東アジア人のY染色体および常染色体SNPを用いた研究について報告する。

<今後の予定>
 9月 27日 未定
10月 4日 和久 大介 先生
11日 人類学会大会のため休講
18日 未定