人類学演習Ⅱ/人類学セミナー2
概念世界にある数(かず)を具象化する数(すう)ー我々の数の認識の普遍性を探る
西本 希呼 先生(京都大学 大学院人間・環境学研究科)
2018年10月26日(金) 16:50-18:35 理学部2号館 323号室
我々人間は皆、抽象的な概念を記憶するために具体的なものごとと結びつけて考える。人間の認識のあり方であり心の産物といえる数の概念は、話者の世界観が反映される。数える行為はどの社会でも日常であり、数の概念はどの人間社会にも普遍的であるが
(Dantzig 1953, Lakoff and Nunez 2001)
どのように表現し具体化されるかは文化や地域により異なる。本発表では「こころのものさし」、「2という特別な数」、「分類する行為」に着目して自然を利用した数の具象化や世界の諸言語の文法範疇としての数(すう)を観察し、多様性の中から類似性を見いだすことにより、文字や数詞を使う以前から現代に至るまでの我々の数の認識の普遍性を探ることを目的とする。
<今後の予定>
11月 2日 未定
9日 西村 貴孝 先生
16日 澤野 啓一 先生
23日 祝日・休講