人類学演習Ⅰ/人類学セミナー1
現代人から古代人までのヒトゲノム研究
飯島 寛 博士(株式会社DNAチップ研究所 研究支援事業本部 受託事業推進部)
2018年06月29日(金) 16:50-18:35 理学部2号館 201号室
ヒトのゲノムの全塩基配列を解析するプロジェクトである「ヒトゲノム計画(Human Genome Project)」は、国際的な協力により進められ、10年以上の歳月をかけて、2003年にヒトゲノムに含まれる約30億塩基対の全てが解読された。
現在では、ヒトゲノムを安価かつ高速に解析することが可能な次世代シークエンサーが開発され、世界中で使用されている。
本講義では、ゲノム解析の基礎から世界で進められている大規模ゲノム研究などを紹介する。また、次世代シークエンサーなどの技術の向上から、古代人の骨や歯からもゲノム解析が可能となり、興味深いデータが得られている。これらの知見についても紹介したい。